【リハビリ】患者のモチベーションアップがカギ
リハビリをする際の声かけのポイントを紹介します。積極的にリハビリに取り組んでもらえるよう、患者のモチベーションアップを目指して声かけをしていきましょうね。
褒めることが重要
モチベーションアップのカギは相手を褒めることです。何歳になっても人から褒められるのは嬉しいものなので、積極的に褒めていきましょう。日本のとある研究グループが行った実験でも、褒めることがモチベーションアップにつながるといった結果が出ました。その研究は、右利きの成人男女48人に、左手でキーボードの数字を素早く入力する動きを覚えてもらい、覚えた通りに何回入力できるかを翌日に試すといったものです。その結果、入力作業のレクチャー直後に褒められたグループは成績が20%も伸びたのに対して、他のグループは14%程度にとどまったそうですよ。
前向きに取り組んでもらうために
患者は様々な不安を抱えており、リハビリは特に精神的な負担が大きい作業です。辛いリハビリを毎日継続していくためには、かなりの意欲が必要ですよね。患者を積極的に褒めることで、辛いリハビリにも前向きに取り組んでくれます。実際に声かけをする際は、「手の指の動きがよくなっていますね」など、患者の動作に対して具体的に褒めると効果的ですよ。また、「足の状態がよくなっているので、このままリハビリを続ければ、○○さんの好きな○○(場所)にまた行くことができますね」など、その患者にとって目標となるような声かけをするとモチベーションアップにつながります。
相手をよく観察して
リハビリの際は、患者の顔色や表情、振る舞いに注目してください。気分がよさそうなら、「今日は顔色がいいですね」と声かけをしてみましょう。お気に入りのカバンを持っているなら、「とても素敵ですね」「どこで買ったんですか?」などと聞くと患者のテンションも上がりますよ。患者さんによっては、「そんなことないよ」と謙遜する人もいます。そんな時は、「○○さんも素敵だとおっしゃってましたよ」と第三者の声を使いましょう。
意欲を持ってもらうために
「リハビリをもっと頑張ろう」と思ってもらうためには、「再び自分の足で歩きたい」「大切な人と会話できるようになりたい」といった具体的な目標を持つことが大切になります。そのため、リハビリに携わる看護師は患者に対して積極的にメッセージを伝えていく必要があります。また、目標に向かって一緒に頑張ってくれる看護師がそばに居るだけで、患者は勇気をもらえます。意欲が高まり、前向きに取り組んでくれる姿を見ることで、こちらのモチベーションアップにもつながりますね。
以下に、リハビリに携わる看護師に役立つ書籍を紹介します。ぜひこちらも参考にしてくださいね。
患者さんのやる気向上委員会 ADLをぐっと引き上げたみんなの成功体験を持ち寄ろう 実際にリハビリに携わる看護師の成功体験をまとめたものです。実例を参考にして仕事に活かしましょう。
看護の現場ですぐに役立つ リハビリ看護の基本 急性期リハビリと回復期リハビリについて、イラストを交えて分かりやすく紹介しています。
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【認知症】相手の気持ちを理解する
認知症の患者がどんな気持ちでコミュニケーションを取っているのかを理解することで、正しい声かけの方法が見えてきます。不安を抱えている患者の気持ちを汲み取って、相手に寄り添いながら声かけをしていきましょうね。
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【リハビリ】患者のモチベーションアップがカギ
患者にとってリハビリは辛い作業です。そのため、ネガティブな気持ちで取り組んでいる人も少なくありません。そこで大切なのが、看護師が積極的に褒めてあげることです。褒めることで、モチベーションアップにつながりますよ。