【注射・採血】患者の不安を和らげる
注射・採血をする際の声かけのポイントを紹介します。痛みを伴うので注射・採血を苦手にしている患者も多く、不安を和らげるような声かけが求められますよ。
動作ごとに声かけを
これまで何度も注射・採血をしてきた人でも、苦手なものは苦手なままです。看護師からの声かけがなければより不安になるでしょう。注射・採血の際は必ず、「血管が見えるように腕を縛りますね」「消毒しますね」「針を刺しますね」など、動作ごとに声かけをしてくださいね。
確認事項は忘れずに
異常の早期発見や予防は、患者にとっても安心感につながります。患者の様子を確認しつつ、都度声かけをしていきましょう。薬剤に対するアナフィラキシー症状や痛みに伴う迷走神経反射の有無を確認する際は、「気分は悪くないですか?」と聞きます。穿刺に伴う神経症状の有無を確認する際は、「指先などにしびれはありませんか?」と聞きましょう。また、アルコールアレルギーの有無の確認も忘れてはいけませんよ。看護師の声かけによって、患者の気持ちは大きく左右されます。丁寧な対応を心がけて、不安を最小限に抑えてあげましょう。
子どもの注射
注射が特に苦手なのが子どもです。泣いてしまう子どもがほとんどですが、なるべく痛くないよう、嫌な思いをさせないようにしてあげたいですよね。まず、ある程度理解ができる年齢の子どもに対しては、きちんと注射について説明してあげてください。例えば、予防接種のことを隠して受診すると、子どもは「騙された!」と思って傷ついてしまいます。その結果、怒ったり暴れたりして注射ができなくなってしまいますよ。「○○くんが怖い病気にならないように守ってくれる注射だよ」「チクッとするけど○○ちゃんなら大丈夫だよ」など、注射に対してネガティブな印象を与えないようにしましょう。
注射をする際は子どもをしっかり支えてください。支えていないと、腕に力が入って痛みが強くなってしまいます。子どもを保護者側に向けて抱っこしてもらい、右腕に注射する場合は右足を両足で挟んでもらいます。肘関節が動かさないようにするのがポイントなので、対応する看護師も必要に応じてサポートしましょう。
そして、注射が無事終わったら子どもを褒めてあげることが大切ですよ。保護者も褒めてくれると思いますが、看護師からも「偉かったね!」と、気持ちをリセットできるような声かけをしましょう。必要に応じて採血や点滴をすることもありますが、その際に無理やり押さえたりしてはいけません。あくまで子どもが納得して、負担が少なく済むように対応することを心がけてくださいね。
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