患者とのやり取りで悩みやすいのは?
声かけをして、全ての患者と上手くやり取りができるわけではありません。時には、困ってしまうこともあるでしょう。では、看護師が患者とやり取りをする際に悩みやすいのはどんな時でしょう?
会話が上手くいかない
患者とのやり取りで重要なのは、情報を引き出すことです。そのために声かけをして積極的にコミュニケーションを取るわけですが、結局雑談しかできず必要な情報を聞き出せないといった悩みを持つ看護師が多いようですね。少しでも本音を打ち明けて欲しいというのが正直なところですが、実際にはあまり会話が続かない、または会話は続いても肝心な部分を聞けずに終わってしまうと、「どうすればちゃんと必要な情報を聞けるのだろう」と悩んでしまうわけです。
多忙でやり取りができない
「患者に寄り添った看護をしたい」と考えている看護師も多いでしょう。しかし、実際には多忙な業務に追われて患者とコミュニケーションを取る時間がなく、できたとしてもバイタル測定や観察項目を確認する程度で終わってしまうことがあります。せっかく患者が会話をしたいと思っていても、こちらの都合で声かけができないとなると申し訳ない気持ちになってしまいますね。また、時間があったとしてもナースコールや先輩の呼び出しなどの理由で結局やり取りのための時間を割けないケースも少なくありません。声かけをしたくてもできない、できたとしても時間が限られている、その結果すぐにその場を離れなければならない、といった悪循環が続き、もどかしい思いをします。どの現場も忙しいので、このことは多くの看護師が悩んでいるようですね。
距離を取られてしまう
全ての患者が自分のことを積極的に話してくれるわけではありません。こちらから声かけをしても、他の話にすり替えられて本題に入れないこともあります。せっかく本題に入っても、すぐに他の話に切り替えられることも少なくありません。患者が心の壁を作ってしまい、それを突破できないことに悩んでしまう看護師もいます。こちらから積極的にアプローチしても、相手がそれに応じてくれなければやり取りは成立しません。患者から拒否されているように感じると、看護師としては当然ながら落ち込みますよね。
その結果、看護師自身も「あの患者は私のことが嫌いだから」と距離を取ってしまうケースもあります。すると、ますますコミュニケーションを取る機会が減り、必要な情報を得られなくなってしまいます。それは、適切な医療や看護を提供するという本来の目的から大きく外れてしまうので、注意しなければなりませんよ。
実践的なスキルを身につけて現場で活用!
-
環境を変えるなら転職エージェントで!
声かけのテクニックを活かせる職場で働きたい看護師におすすめのサービスを紹介します。転職エージェントに登録すれば、転職活動にかかる手間を最小限に抑えながら、自分の希望する条件の揃った職場に転職できますよ。
-
【認知症】相手の気持ちを理解する
認知症の患者がどんな気持ちでコミュニケーションを取っているのかを理解することで、正しい声かけの方法が見えてきます。不安を抱えている患者の気持ちを汲み取って、相手に寄り添いながら声かけをしていきましょうね。
-
【リハビリ】患者のモチベーションアップがカギ
患者にとってリハビリは辛い作業です。そのため、ネガティブな気持ちで取り組んでいる人も少なくありません。そこで大切なのが、看護師が積極的に褒めてあげることです。褒めることで、モチベーションアップにつながりますよ。